インドって、こんな国?
このページは、私がインドで体験したこと、感じたことを雑然と書きつづったものです。
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◎インドの航空会社(2003年9月4日)
 エア・インディア(Air India)は、しょっちゅう欠航したり、遅れたりします。数時間遅れることはざらで、時には24時間以上も遅れることがあります。まあ、エア・インディアに限らず、インディアン・エアライン(Indian Airlines)など、インドの航空会社は、予定時間からは確実に遅れます。もっともひどいのが、エア・インディアなのです。エア・インディアが、定刻に出発するなんてことがあったら、驚きです。
 ただ、サービスカウンターなどは、定刻で閉まりますので、飛行機が飛ぶ、飛ばないとは関係なく、まずは予定の時間(国際線は2時間前頃、国内線は1時間前頃)には、空港に行かなければなりません。ここら辺が、インド流なので、困ってしまうのですが。エア・インディアは国営のため、インド人としての威厳を保つため、時間を守らないのかもしれません。
 インドの航空会社、一番、安心できるのはJet Airwaysでしょう。時間も正確ですし、飛行機もエア・インディアなどとは比べ物にならないくらい安心感があります。インド国内の移動には、Jet Airwaysをお勧めします。
 
◎インドでゴルフ(2003年9月4日)
 デリーに宿泊していた時、朝4時30分に起きて、早朝ゴルフに行ってきました。インドの知り合いが3人で予約をしていて、1人分の空きがあったので、「ゴルフをやる」と行ったら、誘ってもらえたものです。
 行ったゴルフ場はUP州(Uttar Pradesh)にあるNOIDA GOLF COURSEというところです。宿泊していたデリーのホテルから車で30分程度のところにありました。30分と言っても、日本のように山奥や、川沿いなどに行くのではなく、ごく普通の街中にゴルフ場があるのです。(デリーにも何ヶ所かありましたが、同じように街中にあるため、車で走っていると、目にすることがあります)この点は、不思議な感じがします。
 5時30分にゴルフ場に着いたのですが、インドとは言え、まだ、真っ暗でした。日の出は、6時頃のようでした。我々がゴルフ場に着いたら、知り合いは既に待っていてくれました。ゴルフ場の門のすぐ内側に、テーブル1つを置いて、裸電球で灯りをとっているだけの受付で名前を言って、お金を払いました。Green Feeは950ルピー(約2,600円)でした(9ホール分です)。ここで、クラブセットを借りましたが、これは100ルピー(約270円)でした。また、ロストボールを5個、買いましたが、こちらは25ルピー(約68円)でした。靴のレンタルはなく、履いていったスニーカーで、プレーをしました。
 一緒に回る人たちと挨拶をし終わったら、知り合いが「彼が、君のキャディだ」って、1人を指差しました。真っ暗な中で、順番待ちをしている人、キャディらしい人がわらわらしているので、何が何やら分かりません。とりあえず、「よろしく」って言っておいたけど、誰に言ったのか、全然、分かりませんでした。ちなみにインドでは、1人に1人ずつ、キャディがつくようです。
 紹介が終わったら、いきなりスタートでした。まだ、6時前で、ほとんど真っ暗です。ティイング・グランドは分かるのですが、どこに向かって打つのか、距離はどれくらいなのか、全く分からない状態で、いきなり「最初にどうぞ」と言われてしまいました。日本にあるようなコースレイアウトや、スコアカードがもらえないので、全く地理が分からないのです。私が戸惑っていると、彼らが勝手に打ち始めました。そして、3人が打ち終わって、私の番になりました。
 私のキャディが近づいてきて、「160」と言いながら、6番アイアンを手渡してくれました。仕方がないので、真っ直ぐ打つことだけを考え、ショットしました。練習なしの割には、うまく打てた感じがありましたが、自分では、どこにボールが飛んだのか、全然、分かりませんでした。適当に歩き出すと、キャディが近づいてきて、何やら話しかけてきましたが、全く理解できませんでした。訳の分からないところで、訳の分からないことをしている、といった感じだったのです。
 フェア・ウェイを真っ直ぐ歩いていくと、ピン・フラッグが見えてきました。やっと、目的の場所の位置が理解できました。そのまま歩いていると、キャディが「こっちです」って言うんです。「川がある」って。おいおい、そういうことは、打つ前に言えよ!なんと、このホールは、グリーンの手前に小さな川があるんです。まあ、知ったからと言って、何ができる訳ではありませんが。
 橋を渡って、グリーンに寄っていくと、グリーンの近くにボールが2つありました。自分のボールかと思って、そのうちの1つに寄っていくと、キャディが「あなたのボールは、こっちです」って言うんです。キャディが、ちゃんと見ていてくれるんですね。1ヶ月前にやった視力検査では、右0.1、左0.2だったので、どうせボールが飛んでいった先は見ることができません。これから先、ボールの位置はキャディに確認しようと思いました。でも、この時は、まだ暗くて、4人のキャディのうち、誰が自分のキャディか、判別できていませんでした。
 一緒に回った3人は、スコアなんて気にしないでプレーしているようでした。インドの3人の方は、握りをやっているらしく、ストローク・プレーではなく、ホールごとの勝ち負けを点数で競っているようでした。
 2ホール目をプレーしている時も、まだ暗く、どんなコースか理解できませんでした。ティ・ショットは、キャディにドライバーを手渡されたので、とりあえず真っ直ぐ打てばいいや、って感じで打ちました。うまく打てたような感触がありました。一緒に回った人たちからは、「Lovely Shot!」と声をかけられました。これが、日本で言うところの「ナイス・ショット」ってことなのでしょうか?
 3ホール目を回っているころ、ようやく明るくなってきて、コースが見えるようになってきました。そして、このゴルフ場が理解できました。このコースは、インドの街中にあるだけあって、平らなコースなんです。日本の河川敷ゴルフコースのような感じですが、芝生の状態は河川敷よりは良いと思います。また、横幅もたっぷりあって、隣のコースと面しているところにはラフがあり、背の高い木が植えられて仕切られています。非常に広々とした感じのゴルフ場でした。このコースでは、ひたすら真っ直ぐ打てばいい、ということだったのです。
 OBがないので、右や左に曲がっても、隣のコースから打てばいいだけです(何ヶ所かは、例外がありますが)。しかも、自分でボールを探す前に、キャディがボールを捜しておいてくれます。非常に楽なゴルフです。何度か、ラフを越え、隣のホールにボールが飛びましたが、ボールは1個も無くなりませんでした。ただし、ラフは別の意味で危険です。
 ラフは、みんながオシッコをしています。途中、一緒にプレーしているうちの1人がオシッコをしていました。また、キャディもしていました。プレー中、小雨が降ったり止んだりしていましたが、そんな中、ラフの近くに行ったら、ほのかにオシッコの匂いがしました。相当な量のオシッコがされているのでしょう。そんな時にラフを歩いたら、オシッコがかかったのか、雨のせいか分かりません。私は極力、ラフには近づかないようにしました。インドのゴルフ場のラフは危険です。
 プレー中は、順番に1人ずつ打つのはティ・ショットとパッティングくらいで、フェア・ウェイでは、みんな自分勝手に打ちます。あるホールでは、ショットが大きく曲がった人がボールを探している間に、残りの3人がパットを入れ終わり、次のホールで残りの1人を待つ、ということもありました。このおかげで、結構、早くプレーすることができます。打つ方向に人がいる場合は、キャディが「ボール!」と声をかけます。多分、「打ちますよ!」って意味でしょう。
 9ホール終わったのが、朝の7時40分でした。ちょうど2時間で9ホールを回りました。終わったら、キャディにチップを渡します。いくらが相場か分からなかったので、尋ねたところ、知人が「35ルピー(約100円)だ」と教えてくれました。
 ゴルフをやって、朝の8時前です。朝食前の軽い運動、といった感じでしょうか。こんなゴルフも良いのではないでしょうか。

◎Hyderabadのタクシー事情(2003年8月31日)
 Hyderabadでタクシーに乗りました。インドには流しのタクシーはないようで、空港やホテルで予約しないといけないようです。まあ、タクシーと言っても、日本のように見て分かる「この車はタクシーですよ」、と言う車はなく、個人車なのか会社が貸し出しているのか、全く分からない、いわゆる普通の車なのです。(普通と言っても、かなり汚かったりするのですが)
 空港でタクシーを頼む場合は、空港内にあるタクシー会社の事務所らしきところで行き先と値段を決め、支払をすると、レシートをくれます。その紙を持って外に出ると、運転手たちがたむろしているところに行って、配車係らしい人にその紙を渡すと、どういうルールか分かりませんが、1人の運転手が決められます。後は、そいつについて行って、そいつの車に乗り込めばOKです。目的地に着いたら、その紙にサインして終了です。この時、運転手にはチップを渡す必要があるようです。相手によっては、「時間がかかったから、もっとチップをよこせ」とか、言ってきます。むしろ、こんなことがインドでは当たり前です。
 ホテルでタクシーを頼む場合は、(ホテルにもよると思いますが)ホテルで提携している業者があるようです。私が泊まったホテルでは、ロビーに専用のカウンターがあって、その担当者に車の予約を依頼しました。この時、行き先とどれくらいの時間がかかるかを聞かれました。タクシーの料金表を見せられて、@車種、A距離、B時間(2時間ごと)、によって値段が変わるシステムになっているようでした。車種というのは、もちろん車のグレードということもあるのですが、それ以外に重要なのが、エアコンのある、なし、です。当然、エアコンなしの車が一番安いです。
 インドの安い車で、エアコンなし、20km以内、2時間以内、というのが一番安いプランなのですが、それが250ルピーでした(別途、税金8%が加算されますが)。食事に行くと行ったら、「2時間で帰って来れないから、4時間分の金を払え」と言われましたが、「近いから大丈夫だ」と言って、2時間分の契約にしました。
 夕方であれば、車がホテルに待機しているようです。車を呼んで、まずは予約係と一緒にメーターの確認をします。予約係が走行距離を契約書に記入してから、運転手に行き先、時間などを説明します。その後、車に乗って、出発です。レストランに着くと、運転手は近くで待っていてくれます。食事が終わると、待たせていた車でホテルに戻りました。ホテルに着いたら、走行距離と時間の確認をして、先ほどの契約書に記入します。その契約書を持って、ホテルのカウンターに持って行って、確認してもらいます。予定通りの20km以内、2時間以内でしたので、当初の契約どおりの金額を支払って終了です。
 たかが車を呼んで、食事に行くだけのことで、かなり無駄な時間を過ごします。非常に面倒くさいシステムですが、これもインドでは仕方がないことなのでしょう。
 ちなみにインドの車でエアコン付きは、20km以内、2時間以内で300ルピーでした。このほかにもプランがあるらしく、空港まで(5kmくらいの距離ですが)送ってもらう時は、190ルピーでした。

◎インドのオシッコ事情(2003年8月30日)
 インドで車に乗っていると、必ず、オシッコをしている人を見ます。昼間であれば、5分に1回は、必ず目にすることができます。インドの友人に、「インドには、公衆便所はないの?」と聞いたら、『ありますが、非常に汚いです。使わない方がいいです。』と言っていました。別に、公衆便所に行くつもりはないんだけど。
 まあ、インドには路上生活者もいるでしょうし、長い距離を歩いて移動する人もいるのでしょう。また、牛、馬、犬、山羊、豚などが普通に生活していますから、オシッコするのは人間だけではないのでしょう。別にどうということでもなく、インドではごく当たり前のことなのでしょう。インドでこんな話を聞きました。
 ソ連のブレジネフ書記長がインドを訪問した際、車で移動中に外でオシッコをしている人がいて、インドのガンジー首相に「インドでは、外でオシッコをしている人がいるのか。なんて汚い国だ!」と言ったところ、ガンジー首相が『ソ連には、外でオシッコをしている人はいないのか?』と尋ね、ブレジネフ書記長が「ソ連の人間で、外でオシッコをする人はいない」と言い切ったそうです。後日、ガンジー首相がソ連を訪問した際、車で移動中に、外でオシッコをしている人がいて、ブレジネフ書記長に『あれは何だ!あなたはインドを汚いと言ったが、ソ連にも外でオシッコをしている人がいるじゃないか!』と噛み付いたところ、ブレジネフ書記長が「いや、彼はインド大使です」と言ったという。
 まあ、それくらいインドでは日常的に見る光景なのでしょう。

◎電気のプラグ(2003年6月5日)
 日本から変換プラグと変圧器を持っていけば、インドのホテルでもPCが快適に使用できます。他にも髭剃りやデジタルカメラ用の電池の充電などできて、非常に便利です。
インドのホテルにあるプラグは、このようなものです。穴が4つもあって、どこに入れれば良いのか、初めは悩みました。4つの差込口のあるプラグがあるのかと思って探しましたが、そんなものは、この世にありませんでした。
 あるホテルでは、上の2つに差し込むと110V、下の2つに差し込むと220Vと説明がありました。そこで通常は、下の2つの穴にCF型の変換プラグを差し込んで、使用していました。しかし、この穴を良く見ると、フタがしてあるのです。プラスチック製の板があって、穴がふさがれているのです。このフタを取り除かないとプラグが差し込めないのですが、特にボタンもないし、フタをはずす機構が見つかりません。マッチ棒で押し込んでフタを押し下げ、その隙間からプラグを差し込むなどということをやってみました。そうです。結局、プラグを思い切り差し込めば、フタが引っ込むような仕掛けだったのです。
 あるホテルに泊まった時のことです。チェックインをしたのが、夜の11時で、とても疲れていました。昼間は、43℃以上の気温だったので、体力的にも疲れて、すぐに眠りたい状態でした。とりあえず、デジタルカメラ用の電池の充電だけをしておこうと思って、プラグを差し込もうとしたのですが、このフタが硬くて、プラグが差し込めませんでした。疲れていた私は、別のプラグを探しました。すると、別の位置にも同じようなプラグがあったのです。しかし、そのコンセントには、このようなものが取付けられていました。
差し込めなかったプラグ このようなものが取付けられていました

 私は、これはコンセントの差込口数を増やすものだと思いました。他の場所でも、これと同じようなものを見ていて、実際に、そこにプラグを差し込んで使用したことがあったからです。当然、これも同じものだろうと考えたのです。そして、この2つの穴に、プラグを差し込みました。
 その瞬間です。バチッと火花が飛び、エアコン、テレビが止まりました。どうやら、してはいけないことをしてしまったようです。ショートさせてしまったのです。このコンセントの大元のブレーカーが落ちたのでしょう。しかし幸いなことに、部屋の電気や、他のコンセントは問題ないのです。たまたま、その電源が、テレビがつながっている壁コンセントや、エアコンと一緒になっていたようです。
この時、夜の11時30分。エアコンは止まってしまいましたが、部屋は、そんなに暑くない。(このホテルは、冷房が効くので、十分涼しい状態でした。)今から、フロントを呼んで、説明をするのは面倒くさい。仕方がないので、シャワーを浴びて、寝ることにしました。
 そして、朝、7時。突然、テレビが点いて、起こされてしまいました。どうやら、ホテル側で気がついて、ブレーカーを上げてくれたようです。おかげで、暑さを感じる時間になる前にエアコンが復旧してくれ、不便さを感じないままで過ごせました。
ただ、未だに、何故、ショートしたのか、理由が分かりません。持っていったプラグに問題があるのかと思いましたが、勇気を振り絞って、別のプラグに差し込んだところ、問題なく使用できました。あいつが悪いに違いないのですが・・・。
 ちなみに隣室に泊まっていた知人の部屋も、電源が一緒だったらしく、ショートさせた時、同じようにエアコンが止まったそうです。その知人は、節電でエアコンを止めたのだと思ったようです。怒って、フロントに文句を言おうかと思ったようでしたが、部屋が十分に涼しかったので、止めて寝たそうです。原因が、私だと知って笑っていましたが・・・。

◎インドの夏とコンビーフ(2003年6月3日)
 6月1日の夜、8時にデリーに着いた。到着前の機内でのアナウンスは、気温、43℃と言っていた。体温より高い!と思っていたら、やっぱり暑い!!空港で、飛行機を降りた瞬間から、暑い。空港の建物内に入るための通路が、暑い!体温よりも高い気温だということが実感できる。でも、夜8時で43℃ってことは、昼は、一体何度になってるんだ?インドは3回目(10月、3月と6月)だけど、今回が一番暑い!何といっても、インドの夏だ!
 荷物を受け取って空港の外に出たら、本当に暑い!空気を吸うと、鼻の中が暑い。空気の方が、体温よりも高い温度であることが間違いなく、実感できる。迎えの車に乗り込むと、やっぱり暑い!「暑い」以外の言葉が出ない。
 車でホテルに移動している途中、インド人の友人が、プレゼントをくれた。ずっしりと重い。中を見ると、コンビーフ(Corned Beef)だった。でも、熱い!車の中に置いてあったのだろう。気温が43℃ということは、車の中も43℃。そして、渡されたコンビーフも43℃!コンビーフは、独特な形状の缶詰でしょ。あの缶が、43℃!熱いよ!インドで、何でコンビーフなのかと思ったら、「Product of Brazil」と書いてある。何で?メーカーは、Heinzなんだよね。でも、インドの文字らしきものが書かれてあるから、インドで売られているのかな?良く分からない。
 翌朝、4時20分にホテルを出たけど、やっぱり暑かった。体温より高かったから、40℃くらいはあったと思う。(朝4時なのに)で、飛行機に乗って、朝8時にHyderabadに着いた。気温は、31℃!Delhiより、涼しくて、爽やかな感じだった。でも、昼間は、44℃になるって。やっぱり、インドは暑すぎる。

◎インド買い物事情(2003年3月15日)
 インドでは、スーパーやショッピングセンターなどに入る時には、手荷物を預けなければならないようです。ハイデラバッドにあるスーパーに買い物に行った時、店の入り口に警備員みたいな人が立っていて、「荷物をよこせ」って言うんです。買い物に来た人は、そこでカバンを預けてから店内に入っていくんです。
 私は、航空券とかデジタルカメラとか、大事な荷物を入れていたので、「ダメだ!」と言って、通訳にそのまま入ると伝えました。まあ、町のスーパーでは、それで店内に入れるんですね。
 でも、その後がすごいんです。店員が、ずっと後をつけてくるんです。きっと万引きするとでも思っているのでしょう。初めてスーパーに入ったから、どんなものが売っているのか、どんな価格なのか、興味津々で見回していたのですが、逆に、店員の隙をついて万引きをするように見えたのか、ずっと見張っているんです。
 奥の方まで入って、面白そうなものが見つからなくて、入り口の方に戻ろうかと思ったら、店員が「何を探しているんだ」って聞いてくるんです。「見てるだけだよ」というと、余計、怪しいと思ったのか、ずっと見てるんですね。スナックとか、石鹸とか、面白そうなものを見つけたので、店内にあるカゴに入れ、支払いを済ませて出てきましたが、支払いをするまで、ずっと見張られていました。
 もっと大きいショッピングセンターでは、警備員が入り口に何人も立っていて、とても強引にカバンを持ち込める雰囲気ではありませんでした。事前に、カバンを持って入れないことを聞いていましたので、セカンドバッグだけを持って店内に入りましたが、店内にも警備員がいるんですね。面白い国です。
 
◎インドの飛行機事情2(2002年10月30日)
 インドでは、飛行機内に電池を持ち込むことができません。このことに気づくのには、大分、時間がかかりました。
 最初のきっかけは、デリーからハイデラバッドに移動する国内線に乗る時でした。「インド飛行機事情」で書いたように、デリーの空港では厳しい身体検査と手荷物検査があるのですが、身体検査が終わって、手荷物を受け取りに行くと、何と、自分の手荷物がまだ、X線検査をされているではないですか。手荷物が乗っているベルコトンベヤが完全に停止し、3人くらいの係官が自分の手荷物をじっくり、見ているのです。
 先に身体検査が終わった友人に聞くと、1回、私の手荷物はX線検査エリアを通過して、受け取り口に出てきたのだそうです。それを係官が持って、入口まで戻して、再度、検査をしているのだそうです。インド人の友人が、「何が入っているんですか」と聞いてきましたが、理由が分かりません。
 長い検査が終わり、手荷物が出てきました。そこで、受け取ろうとすると、係官が「カバンの中を見せろ」って言うんですよ。とりあえず、言われた通り、カバンの中を見せて、中身を説明しましたが、何が問題になっているのかが分かりませんでした。ただ、カバンの中にゲームボーイがあったんですね。これかもしれないと思い、ゲームボーイを見せて、「ゲームだ」って言ったら、「ビデオゲームか?」って聞くんですよ。最初、ビデオゲームの意味が分からなかったんですが、「YES、YES」と言ったら、カバンに取り付けたタグにスタンプを押してくれました。で、この時は、ゲーム機が問題なのかと思っていたのです。
 ところが、です。ハイデラバッドからデリーに戻る時の国内線に乗る時です。やっぱり、デリーの時と同じように、手荷物がひっかかったんですね。デリーの経験から、ゲームボーイが原因だと分かっていた(つもりだった)ので、ゲームボーイを取り出して、「This is Video Game!」と説明をしたんです。ところが、ハイデラバッドの係官はビデオゲームには興味がないみたいなんです。なんか、訳の分からないことを言いながら、他の係官と何やら相談をしているんですよ。
 しばらくして係官の一人が、「ゲームの中に電池が入っているのか?」って聞いてきたんです。当然、入っています。ですから、「YES」と答えたら、「出せ」って言うんですよ!信じられますか?まあ、電池を出しても大したことはないんですが、何を言っているんだろうって感じでした。
 ところが、です。私のとなりで、インド人らしいおばちゃんが、やっぱり係官に何か言われているんですよ。やっぱり、電池らしいんですね。その、おばちゃんはデジタルカメラを出されて、文句を言われているんですよ。どうやら、「デジタルカメラの中に入っている電池を出せ」って言われているんですよ。で、そのおばちゃんは、デジタルカメラの中から電池を出しながら、さんざん文句を言って、結局、電池を中に戻して、飛行機内に持ち込んでOKって感じになったんです。
 それを横で見ていたので、「ゲームボーイから電池を出して、同じように文句を言わないといけないのかな?」と思っていたところ、係官があきらめたらしく「OK、OK」とか言いながら、手荷物のタグにスタンプを押してくれました。この時、ようやく、「電池が持ち込み禁止なのではないか?」と気付いたんです。
 で、思い出したんですが、私はゲームボーイに使う単三電池の予備を8本くらい、別に持っていたんですね。多分、それがX線検査で、ひっかかっていたんです。ゲームボーイよりも、予備電池が問題だったんでしょう。でも、今更、言えません。言ったら、予備の電池を取り上げられてしまうではないですか。とりあえず、何事もなかったように飛行機に乗り込みました。
 それでも、本当に電池が原因か、確認したいではないですか。そのチャンスは、すぐにやってきました。翌日、デリーから日本に戻る飛行機に乗るときです。もちろん、日本からインドに来る時も予備の電池を手荷物の中に持っていましたが、問題にはなりませんでした。しかし、日本に帰国する飛行機とは言え、検査をするのはインドのシステムです。本当に電池が問題ならば、また、止められるだろう、本当に電池なのか、確認してみよう、と軽い気持ちで手荷物に予備の単三電池を入れて、出国検査を受けました。この甘い気持ちは、後で、非常に後悔することになってしまいました。
 身体検査、X線検査をして、やっぱり手荷物がひっかかりました。そして、係官が「カバンの中を見せろ」と言ったんですね。で、電池を発見して、「電池は機内に持ち込むことはできない。」って言ったんです。どうするのかと思っていたら、私の搭乗券を取り上げて、「待合所で待ってろ」って言うんですよ。この時は、かなりドキドキしましたよ。何しろ、本当にこの係官が正式な人で、搭乗券を返してくれるのか、信用できないじゃないですか。こいつが搭乗券を無くしたら、帰国できなくなっちゃうんですよ。こっちも必死になって、「搭乗券を返してよ」「どうしろって言うんだ」って文句を言ったんだけど、「待合所で待っていろ」の一点張りなんですよ。
 それから、搭乗が始まるまでの1時間は、ドキドキでしたね。まあ、何をすることもできないから、おとなしく待つしかないんだけど、搭乗券をちゃんと返してくれるのか、不安でしたね。
 結局、搭乗が始まる少し前に、名前を呼ばれて、パスポートを見せて、搭乗券を返してくれました。取り上げられた電池は、日本で返すって言われて。何にしても、良かったです。でも、私の他にも、数人が同じ目に遭ったようでした。他にも数人の名前が呼ばれていましたから。
 とにかく、インドでは、飛行機内に電池を持ち込んではいけません。手続きが面倒です。ちなみに、ライターもマッチもだめです。これらは、取り上げられて、返して貰えません。タバコを吸う方は、予備をたくさん、持っていった方が良いかもしれませんね。
 
◎インドの飛行機事情(2002年10月30日)
 インドでは、空港での検査が非常に厳しいです。まず、一般の人は、空港施設内に入ることができません。空港施設に入るには、航空券が必要です。出入口には、銃を持った警備が2人立っていますので、航空券を見せないと、施設内に入ることができません。施設内にも、銃を持った警備がいたるところにいるので、緊張感があります。
 空港施設に入ると、まず、預ける荷物のX線検査をします。日本では、カバンを開閉できる部分にシールを貼るだけですが、インドでは違います。家電の量販店などで買い物をした際、段ボールを持ち帰れるようにPPバンドで縛るではないですか。あの、プラスチック製の1cmくらいの巾のロープをかけて、締め付けるではないですか。あれをするんです。もちろん、シールも貼るんですが。ハードタイプのスーツケースの場合は問題ないのですが、布製のバッグなどは悲惨です。スポーツバッグみたいなものの真ん中を、あのロープで縛られ、ヒョウタンみたいな形になってしまったり。
 そんな手続きを終えて、航空会社の窓口で搭乗手続きをして、チケットをもらう時、機内に持ち込む手荷物の個数を聞かれます。個数を答えると、荷物の個数分のタグをくれます。それをカバンにつけなくてはいけません。そしてセキュリティ・チェックを受けて、待合室に行こうとすると、何と、ダメなのです。というのは、セキュリティ・チェックをしていないのです。早すぎたのです。搭乗の30分前とかにならないと、セキュリティ・チェックをしてくれないのです。それまでは、航空会社のカウンターとセキュリティ・チェックをする場所の間で、時間が経つのを待つしかないのです。何しろ、セキュリティ・チェックをする場所への入口には、警備員が立っているので、入ることができないのです。
 時間が来て、ようやくセキュリティ・チェックをする場所への入口のドアが開きます。入口に立っている警備員に航空券を見せて、中に入ります。中に入ると、手荷物をX線検査機にかけます。そこでは、3〜4人の警備員がいて、X線検査の様子を確認しています。
 一方、身軽になった状態で、金属探知器のゲートをくぐると、そこには身体検査をする場所があります。金属探知器がなろうが、なるまいが、一人ずつ、身体検査をされてしまいます。ポケットの中とか、いちいちチェックしていき、問題がないと航空券の裏にスタンプを押してくれます。
 ここを通過すると、手荷物を受け取ります。手荷物に問題がなければ、手荷物に取り付けたタグにスタンプが押されます。これで、ようやく待合室に入ることができます。
 しかし、検査はまだまだ続くのです。搭乗時間になると、飛行機に乗るためのゲートが開きます。そこには5〜6人の係員がいて、手荷物検査をします。手荷物に取り付けたタグにスタンプがあるか、手荷物の中身に問題がないか、など。カバンは中を開けて、見せなくてはなりません。(ただ、見たからと言って、何が分かるのか、疑問ですが)ここでも問題がなければ、カバンに取り付けたタグと搭乗券の両方にスタンプが押されます。
 ここまででカバンのタグと、搭乗券の両方に2つずつのスタンプが押されていることになります。この状態で、バスに乗って、飛行機が待機しているところまで移動すると、そこに最後の係官が2人くらい待っていて、それぞれのスタンプを確認して、問題がなければ飛行機に乗り込むことができます。
 ここまで厳しい検査は、インドが始めてでした。ここまでする理由が分かりませんが(まあ、隣国と一触即発という状況なのでしょうが)、まあ、安全確認ということを言われてしまえば反論する余地はないのでしょう。ただ、これだけの人数の係官がいて、給料を払っていて、社会が成り立っているということが、10億人以上のインド人が飢えもしないで生活できている理由なのかもしれませんが。
 
◎インディアン・タイム2(2002年10月30日)
 インドでは、時間がたくさんあるのでしょう。時間に追われているような生活をしている日本人の感覚では、いらいらすることが多いです。
 ある日、現地の人と、朝10時にホテルに迎えに来てくれるという約束をしていました。一緒に何カ所かを訪問する必要があったのです。私と友人のインド人は、日本の感覚で9時50分には、ホテルのロビーにあるソファーで彼が来るのを待っていました。
 10時15分になっても、全然、来る気配がありません。友人のインド人は、「インディアン・タイムです。10時30分頃、来るでしょう。」って言うんですよ。おいおい、それなら、先に言え!だったら10時30分まで、部屋でのんびりしているよ!
 10時30分になりました。まだ、来ません。インド人の友人は、「遅いですね。そろそろ来ると思います。」とか言いながら、新聞を読んでいるんです。そして、何の連絡もないまま、10時45分になりました。インド人の友人も新聞を読み終わってしまったのでしょう。することがなくなったらしく、「遅いですね。電話をしてきます」って。おい、さっさと電話をして来いよ!!何をのんきに新聞なんか、読んでるんだ!
 しかし、「連絡がとれないです。ホテルに向かっているみたいです」と言いながら、帰ってきた時は、あきれました。この友人も、所詮、インド人なんです。大して役に立たないんですね。
 さて、10時50分を過ぎた頃、ようやく彼が来ました。しかし、謝る気持ちは全然、ないんです。言うにことかいて、「渋滞していた」だって!おいおい、お前の家から、ここまで30分もかからないじゃないか!その間のどこが、渋滞するんだ!!ふざけるな!
 しかし、これで終わりではないんですね。我々は4人で、車を2台、回してくれることになっていたのに、車が1台もないんですね。渋滞で車が遅れているんだと。まあ、車が来るっていうから、待つことにしました。ところが、11時20分になっても、車が1台も来ないんですよ!さすがに我慢も限界です。1時間30分も待っているんですよ!!
 頭に来て、友人のインド人に車を手配しろ!って言ったら、何と5分で2台の車が来ました。遅れてきたヤツは、何なんだろう?このインド人の友人も何なんだろう?ちゃんとすれば、10時5分には、ホテルを出発できているんですよ。全く、インド人のルーズさには、あきれてしまいます。インド人と付き合うときは、十分に気をつけないといけませんね。
 
◎インディアン・タイム1(2002年10月30日)
 デリーの国内線の空港にThomas Cookがありました。ちょうど、空港の建物の外壁のところに店舗があり、空港内と空港の外の両方に窓口があり、どちらに側からも両替をすることができるようになっていました。
 昼、3時頃、行ったのですが、人がいないのです。もちろん、営業時間です。店舗内の電気はついていました。パソコンとかも電源が入っていました。どうみても営業中です。それなのに、店員だけがいないのです。
 インド人の友人は、「インドでは、よくあることです。これがインドです。」と言っていました。どうしても両替をしないと、お金がないので、待つことにしたのですが、10分経っても、20分経っても、店員が来ないのです。
 空港内で待っていたのですが、店内を通して反対側に空港の外側の窓口があり、そちらでも別の客が待っていました。そのおじさんと目が合いましたが、お互いに肩をすくめるしかありませんでした。
 30分近く待って、ようやく店員が戻ってきました。ところが、謝ることもなく、何事もなかったように、仕事を始めるではないですか。文句を言いながら現金を渡して、書類にサインをして、両替をすることはできましたが、何だか納得がいきませんでした。
 ああいう店員はクビにして欲しいところですが、インドではごく当たり前のことらしいので、そうもいかないのでしょう。何とかならないものでしょうか。
 
◎インドへの飛行機(2002年10月30日)
 インドに到着する飛行機は、不思議なことをします。日本人には、理解できないと思います。初めてのインド行きは、JALで成田からデリーへの直行便に乗ったのですが、その不思議なことは、デリーが近くなってから起きました。
 飛行機がデリーの空港に到着する直前のことでした。突然、機内放送があり、「インドの検疫所の指示で、機内を殺菌します。」とか言って、キャビンアテンダントが何かのスプレーを飛行機内に散布し始めたのです。
 あれは、一体、何なのでしょうか??本当に、殺菌できてるのでしょうか??って言うか、何で日本からインドに行くのに殺菌されなきゃいけないのでしょうか??理解できないです。むしろ、インドから日本に戻る飛行機を殺菌するべきでしょう。それなのに、日本に到着する時は何もしません。絶対に、逆でしょ?おかしいと思います。
 
◎インドの電気事情(2002年10月30日)
 インドでは、頻繁に停電します。停電は、日常、ふつうに起きる、至極当たり前のことです。Delhiで半日過ごした時、たった1時間の間に4〜5回、停電がありました。少なくとも、毎日あります。これはDelhiに限らず、Chennai、Hyderabadなど、どこの都市にいても必ず遭遇します。
 初めて停電になった時は、非常にあせりました。何しろ、最近の日本では停電ということを体験しないので、一瞬、何が起きたか理解できなくなってしまうのです。
 最初に遭遇したのは、夜、ホテルに着いて鞄を開けようとしている時でした。突然、真っ暗になって、何もできなくなってしまい、少しして、「ああ、これが噂に聞いていた停電か」と理解できるようになってきます。少しして、目が慣れてきたかな、という頃、ホテルの自家発電装置が作動し、電気が復旧しました。
 ホテルでは、どこでも自家発電装置を備えているようですので、停電になっても2〜3分で電気が復旧するようです。たまに5分以上かかることもありますが、まあ、インドですので仕方がないことでしょう。