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◎台湾のレストランのレベル(2007年8月8日)
台湾でTASTY西堤牛排というレストランで食事をしました。これは、2001年に設立された台湾の王品という企業が行っている外食産業のうちの1つで、若者(20代〜30代)をターゲットとして展開している店舗のようです。ステーキをメインにしたコース料理を安く提供していて(一律480NT$、約1,800円)、非常に流行っているようでした。明るい感じの店で、ステーキハウスというよりは、イタリアンレストランという感じの少し洒落た感じの雰囲気でした。コースの料理も、いくつかの種類から選ぶことができるシステムになっていて分かりやすく、英語が併記されていたので、言葉が通じなくても注文することに問題はありませんでした。
料理は、まあまあと言ったところでしたが、店内が非常に混んでいて、注文したビールがなかなか来なかったことが気になっていました。食事が進む中、ステーキが来る前に追加のビールを頼んだのですが、なかなか、ビールを持ってきてくれませんでした。いつも以上にゆっくりと時間をかけてお肉を食べていくにも関わらず、全く来る気配がなかったのです。ステーキを半分くらい食べたところで、一緒に食事をしていた台湾の友人が、お店の人に催促をしてくれましたが、それでもビールが来ませんでした。なおも、しつこくビールの催促をしたのですが、全く持ってきてくれないので、お肉は食べ終わってしまいました。その後、ウェイターが何事もなかったかのようにデザートとコーヒーを持ってきてくれました。
私は仕方がないなと思っていたのですが、一緒にいた友人はデザートとコーヒーを持ってきた店の人に、まだ文句を言っていたので、「もう、いらないから、いいよ」と断ったのですが、この時点で、ようやく店員に事態が伝わったようでした。少しして、店員がビールを持ってきて無料でサービスする、と言って謝ってくれました。ただ、デザートを食べてコーヒーを飲んでいる段階でビールを持ってこられても飲む気にならないので、「いらない」と断ったのですが、それが怒っているように感じられたようで、今度はマネージャーらしい人が名刺を持って、謝りにきてくれました。
友人は、向こうの立場があるから「飲め」と言うのですが、もうコーヒーも飲み終わって、今更、ビールを飲む気にはならないので、「怒っていないよ。全然、問題ないよ。でも、飲みたくはない。」と説明したのですが、この友人にも自分の気持ちがうまく伝わったか分かりませんでした。
会計をする際、さらに先ほどのマネージャーが謝って来たので、「大丈夫、問題ない」と説明したのに、気にしてくれているようでした。すると、小さな袋をプレゼントされました。中身は犬と骨の形をしたクッションでした。この日は、8月8日で台湾ではパパの日(父の日)だそうで、お店からプレゼント用に準備されていたもののようでした。そんなことまでしてくれなくても良いのに、と思っていたら、さらに会計が10%引きになったと友人は喜んでいました。
台湾で、ここまでのサービスができる店があったとは驚きでした。今までの経験では、ビールが遅くなっても店員は謝らないし、「いらない」と言えば、そのまま片付けて何事もなかったことになってしまい、店員が申し訳ないという気持ちを表すことはなかったと思います。(というか、そういうレベルの店にしか行っていなかったのですが)それが、ここまでのしっかりした対応ができるように教育されたレストランがあるとは驚きでした。
TASTY西堤牛排は、台湾中に16店舗、さらに上海にまで進出しているということです。王品という企業は、このTASTY西堤牛排以外にも6つのブランドの店を展開しているそうです。価格や顧客ターゲットの設定だけでなく、サービス面も充実させているため、大きく発展しているのだと思います。台湾の企業が、このような展開をしていると、サービスが良くても値段が高い日本の外食産業は、世界的な競争には勝てなくなってしまうのではないでしょうか。
◎台湾の受験事情(2006年6月10日)
台湾では、日本以上に受験戦争が激しいようです。7月に行われる高校、大学の入学試験(聯考:レンカオ)で人生が決まると言われていて、試験当日には、会場まで家族が付き添うそうです。会場を間違えた、受験票を忘れた、という学生を助けるために警察まで出動するのだそうです。(韓国でも、同じような状態と聞いています。)
台北駅から歩いて5分くらい南のエリアにあるホテルに泊まることが多いのですが、この付近に塾が沢山あるらしく、夜8時、9時くらいまで、中学生、高校生くらいの学生たちが、たくさん、うろうろしています。また、弁当屋さんや、食堂なども、学生らしい人たちでにぎわっています。私の知り合いの子供も高校受験のため、学校の後、塾に行くので、帰宅するのが毎日、夜10時過ぎだと言っていました。
日本では、受験の前に神頼みで、神社などにお参りして、絵馬を奉納したりしますが、台湾では事情が違うようです。台湾では、金紙という神様用のお金を供えるのが一般的だそうです。台湾の人は、「神様にお金を渡して、お願いするんだよ。」と言っていました。また、果物や野菜なども供えたりするそうです。
どこの国も、最後は、神頼み、というところが面白いですね。台湾では、直接、お金をお供えする、というのが、単純で、分かりやすく、台湾の人の気質を表しているのでしょうか。
◎高雄で大雨、大ピンチ(2006年6月9日)
今日は、今までで一番、あせりました。高雄は、朝から大雨、強風で、嫌な感じがしていたのですが、その嫌な予感は見事、当たってしまいました。
今まで、高雄から台北へ移動する飛行機は何度も利用しており、不安を感じたことはありませんでした。台湾の国内線は、バスのような感覚と言われていて、空港に着いたら、航空会社のカウンターに行って、チケットを買って、飛行機に乗る、という非常に簡単なものです。予約が無くても問題ないし、空港に行って、好きな飛行機を選べば良いのです。また、高雄と台北を結ぶ航空会社は4社くらいあり、便数も多いため、今までは、どんなに遅くても空港に着いてから1時間後には飛行機に乗っていました。早い場合には、10分後、ということもあるくらいです。
ところが、1時過ぎに高雄空港に到着したところ、いつもとは雰囲気が違っていました。航空会社のカウンターに、20〜30人の人だかりがあるのです。とりあえず順番を待って、カウンターで「台北行きのチケットが欲しい」と言ったら、『予約がありますか?』と聞かれ、「ない」と答えたら、『満席だから、キャンセル待ちをしてくれ』と言われてしまいました。
カウンターの後ろの飛行機の予定を見ると、夜6時過ぎの飛行機まで、全て、「満席」となっているではないですか。大雨で、便がいくつかキャンセルになっている上、金曜日で台北に移動したい人が多いことが重なったため、こんなことになっていたようです。さらに4時以降の便は、軒並み時間が遅れているようでした。
仕方がないので、キャンセル待ちの名簿に名前を書いたものの、本当に今日中に台北に戻れるか、非常に不安でした。何しろ、予約は4時間後の便まで満席、カウンターにはキャンセル待ちの人が40人〜50人!バスとか、電車で台北に戻った方が確実なのか、不安になりました。ところが、台湾の人に聞くと、『台湾では、こんな場合は、全ての航空会社のキャンセル待ち名簿に名前を書いて、待つんだよ。そのうち、どこかの便に乗れるよ。大丈夫。乗れないことなんてないから。』って言うのですが、その間にも雨は強くなるし、本当に乗れるのか、飛行機が飛ぶのか、不安でした。
キャンセル待ちは、予約客がチェックインして、ギリギリの時間から始まるらしく、15時50分の便のキャンセル待ちは15時30分くらいから始まりました。その時には、目をギラつかせた50〜60人の人がカウンターを囲んでいました。少し、殺気立っていました。
はじめに会員になっている人が優先的に名前を呼ばれ、その後、一般の人の名前が名簿順に呼ばれていきました。幸い、キャンセル待ちをして最初の便に乗ることができました。名前を呼ばれた人は、身分証明書(外国人はパスポート)を渡し、チケットの発券をしてもらって、支払いをすればOKです。
今まで、台北に戻るのに、こんなに不安になったことはありませんでした。無事に台北に着いたら、ホッと一安心でした。いや〜、知らない土地で、トラブルってのは、気持ちが落ち着かなくて、嫌なもんですね。
◎台湾のレストラン(2006年6月9日)
台湾のレストランは、ちょっと変わっています。というのは、テーブルに紙を敷くのです。どうやら、テーブルを拭く代わりに、敷いた紙を交換するシステムのようです。
レストランに着いた時、テーブルに案内されたのですが、「ちょっと待ってくれ」と言われたのです。何を待つのかと思っていたら、紙を持ってきて、テーブルに敷いたのです。このレストランが特別かと思っていたのですが、結構、他の店でも同じように紙を敷いているのです。
紙の大きさは様々で、1人用の小さなテーブルクロスのような紙を敷く店、A4くらいの何の変哲も無い画用紙のような紙を敷く店、4人テーブル全体がかぶさるようなカレンダーみたいな大きな紙を敷く店など、いろいろあることが分かりました。
このようなシステムは、喫茶店とか、ホテルのレストランとか、イタリア料理のレストランとか、いわゆるレストラン、と言う感じのお店だけのようです。町の食堂みたいなところでは、紙を敷くことはありません。食堂では、雑巾でテーブルを拭いてくれます。
紙を敷いた方がコストが安いのでしょうか?それとも、おしゃれなのでしょうか?カレンダーみたいな紙を敷かれても、全然、おしゃれだとは思わないのですが。台湾では、流行っているのでしょうか?誰か、理由を教えて欲しいです。
ちなみに高いお店では、紙は使っていません。高いお店は、テーブルクロス(布製)を、毎回、交換しています。このやり方を紙にした、と言うことなのだと思いますが、レストランでは、テーブルは拭いた方が良いと思います。
◎台湾の台風(2005年8月31日)
台湾に滞在中、台風に遭遇するという貴重な体験ができました。8月30日に高雄に滞在していたのですが、台風13号(Talim)が翌日に台湾に上陸する、というニュースをやっていました。
翌日31日は、嘉義で打合せがあり、朝、車で高雄から移動しました。その間もラジオでは、台風13号の接近が告げられていました。また、時折吹く強い風と、降ったり止んだりの天気、徐々に増えていく黒い雲が台風の接近を感じさせてくれました。
台湾の人は、早めに打合せを終わらせて、台北に帰りたいと言っていたのですが、お客さんの話が長く、嘉義を出たのが午後3時になってしまいました。その時には、強風、豪雨で、走っている車が揺れるほどでした。ラジオからの情報では、台北市では、午後4時以降、出勤、登校停止になったとのことでした。
高速道路を台北へ戻る間は、非常に怖かったです。何しろ、100km以上で走っているのですが、車が強風にあおられて、ものすごく揺れるのです。そんな中、面白いことを発見しました。何と台風のおかげで、高速道路が無料になるのです!
台湾の高速道路の料金所は、料金徴収員は若い女性なのです。皆が喜んでお金を払いたくなるように若い女性にしているとの噂なのですが、台風休みになっているおかげで、全てのゲートが開いていて、料金徴収員がいないのです。まあ、日本であれば、あの強風では通行止めになっているのかもしれませんが、料金が無料になるというのは面白いシステムです。
結局、その日は台湾に上陸、夜中に台風本体は台湾を抜けたらしいのですが、翌日9月1日も台風休みだとのことでした。ホテルの外では、歩いている人も少なく、お店もほとんどやっていない状態でした。ただ、雨が降ったり止んだりしていて、時々、強風があり、木々が折れていたり、看板が飛ばされていたり、結構、町は危険な状態でした。東京あたりで遭遇する台風は、長い旅をして来るので、勢力が弱っているようです。台湾では、エネルギーを充電しつつ直撃するので、物凄いパワーを持っているようです。東京の感覚で台湾の台風を考えると非常に危険です。
◎台湾と日本の信号事情(2003年4月2日)
台湾に久しぶりに来て、信号の変化に驚きました。今まで意識していなかったのか、記憶になかったのですが、台湾の信号は、ほとんど全てLEDになっていました。もしかしたら、随分前からだったのかもしれませんが、日本の信号事情を考えると、大きな驚きです。
日本でLEDと言うと、2001年8月に青色発光ダイオード(LED)の特許権を巡る問題で、開発者として知られる米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授が、1999年末まで勤務していた日亜化学工業(徳島県阿南市)に対し、青色LEDの研究成果に対する正当な報酬として20億円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こし、特許に対する企業の姿勢と開発者への報酬金額の大きさに注目が集まったことが思い起こされます。
その中村修二氏も著書の中で述べていましたが、世界に先駆けて日本で青色発光ダイオードが開発されたにも関わらず、日本ではLEDの信号機は全然、普及していません。これは、信号機の維持補修会社が警察官僚の貴重な再就職先であるため、維持補修業務が大幅に少なくなるLEDへの切り替えが進んでいないのだそうだです。東京都では、2003年に石原都知事が10年以内に全ての信号機をLED化するように指示を出したようですが、他の県では導入が進んでいないようです。日本は、悲しい国ですね。
◎台湾にも梅雨がある(2003年4月2日)
台湾の人に聞いた話では、台湾にも梅雨があるのだそうです。4月に台湾に来たのは初めてだったのですが、毎日、曇り空でした。しかも1週間の滞在中、毎日、雨が降りました。1日中、雨が降っていた訳ではないのですが、毎日、1日のうちで数時間は雨が降っていました。
台湾の人に聞いたところ、台湾では、4月は梅雨の時期なのだと言っていました。実際に梅雨というのか分かりませんが、日本の梅雨と同じ気候で毎日、天気が悪く、雨が降る日が多いのだそうです。しかも、4月の1ヶ月くらいが台湾の梅雨で、その後、梅雨のエリアが少しずつ北上して行って、5月頃に沖縄、6月頃に日本に到着するのだと言っていました。そう言われると、そうかなと思ってしまいます。(事実、沖縄の梅雨入りは5月中旬頃で、本州は6月頃です。)
とにかく、4月は台湾に行くのは止めた方が良いでしょう。5月になると、梅雨が明け、素晴らしい季節になるので、それまでは我慢です。ただ、7月、8月は非常に暑いので、気をつけたほうが良いでしょう。
◎1年半ぶりの台湾(2003年3月28日)
1年半ぶりに台湾に行って来ました。1年半で、台湾の事情もいろいろと変わったようです。小さな変化では、いつも泊まっているホテルの近くにあった文房具屋さんが、つぶれていました。ここは、文房具のほかにも土産物や、電化製品なども安く売っている便利な店で、台湾に来るたびに立ち寄っていたのですが、残念なことになってしまいました。
また、信義区が開発されていて、とても賑やかになっていました。この地区には市庁舎、孫文の記念堂や国際会議場があるのですが、2001年に来たときは閑散としていて、昼間はあまり人がいないような場所でした。ところが今は、大規模なショッピングセンターが立ち並び、三越も3館ができていて非常に賑やかな場所になっていました。また、台北101という世界一高いビルが建設中(101階立て、508m)で、今後、さらに発展するようでした。土曜日、日曜日は、人であふれかえっているようです。
大きな変化としては、コンビニなどで買い物をした際のポリ袋が有料になったことです。ポリ袋は別料金で、1枚あたり1元(約3.3円)が必要です。コンビニで1.5リットルのウーロン茶を買ったのですが、袋には入れてくれませんでした。「あれ?」と思ったのですが、1本だけだし、ホテルも近いので、特に気にせず商品を受け取って店を出ようとしたのです。その時、壁にポスターが貼ってあって、ポリ袋は、1枚1元だと書いてあるのです。翌日、台湾の人に聞いたら、環境対策とのことで2003年に有料になったとのことでした。この料金は別途精算のようで、商品を購入し、合計金額を支払った後、『袋がいるか』と聞かれ、「いる」と答えると、『1元』と言われます。この分のレシートはもらえなかったので、別料金なのだと思います。
◎台湾のレシート事情(2002年8月10日)
台湾では、買い物や食事をした際、必ず、レシート(統一発票)を渡してくれます。日本でもレシートを渡してくれますが、コンビニなどでちょっとした買い物をした場合などは、レシートをくれないこともあります。しかし台湾では、必ずレシートを渡してくれます。
台湾のレシートには、財政部が発行する8桁の番号が印刷されていて、これが宝くじになっています。奇数月の25日に当選番号が発表され、賞金は特賞200万元〜6等賞の200元まであります。賞金引き換えは、当選番号が発表されてから10日後〜3ヶ月以内です。本人が銀行で手続きを行います。外国人の場合、パスポート番号、連絡先、印鑑が必要で、当選したレシートの裏に必要事項を記入します。4等〜6等は、ほとんどの銀行で手続きができますが、特賞〜3等は、「合作金庫銀行」だけです。6等は、セブン・イレブン、ファミリーマートで同額商品と交換することもできます。
もともと台湾では、お店がレシートを発行しないで、売上をごまかし、税金を納めないということが横行していたようです。このため国が主導でレシートに宝くじを導入し、買い物をした客が必ずレシートを請求するようにしたそうです。現在では、この制度が普及したため、お店の方でも必ずレシートを発行し、手渡してくれるようになったようです。
ちなみに当選番号はインターネットでも確認できます。台湾の財政部(http://www.dot.gov.tw/dotnew.asp)のHPにアクセスし、右上にある「統一發票中獎號碼單」をクリックすると、注意事項や当選結果を示すページにアクセスすることができます。
◎台湾のお土産(2002年8月10日)
台湾のお土産で一番のお気に入りは、カラスミ(烏魚子)です。旨味が凝縮されたコクのある味わいと、ねっとりした食感が非常に美味しいものです。私は、そのまま薄切りにスライスして食べるのがベストだと思っています。2001年には、8月、10月、1月と3回、買いましたが、10月に買ったものが最も美味しかったです。
そのまま食べる以外にも、軽く表面を火であぶって食べる方法や、大根、キュウリやネギの薄切りと一緒に食べる方法があります。でも、はっきり言って、そのまま食べるのが一番美味しいです。(ちなみに、焼きすぎると、焼きタラコと同じ味になってしまいますので注意が必要です。)
カラスミは日本の三大珍味の一つとされているようです。(日本の三代珍味とは、「カラスミ」、「うに」、「このわた」だそうです。)その形が唐の墨に似ているところから、カラスミ(唐墨)と呼ばれていて、豊臣秀吉にも献上されていたようです。
カラスミは、ボラの卵巣を塩干ししたものです。洗った卵巣に、15%〜20%の食塩をこすり漬け、漬けたものを真水で塩抜きし、7〜10日間天日乾燥させて作ります。冬場の台湾南部沖が、漁場となっています。歴史も古く、17世紀にオランダ人が台湾南部に入植し、ボラの塩漬けを中国大陸に輸出し、さらにその卵巣を加工しはじめたのがカラスミのはじまりだそうです。つまりカラスミは、台湾の歴史的な特産品と言ってもよいでしょう。(じゃあ、何で日本の三大珍味なのでしょうか?)
収穫期は毎年1月から3月頃までだそうです。また、年度によって豊漁であったり、そうでなかったりします。現在では、入手しようと思えば、1年中お目にはかかれますが、なんと言っても収穫時期に捕れたものの方が良いようです。中国文化圏ではカラスミの収穫期はちょうど正月にあたり、特に台湾ではおせち料理の一品にカラスミが食卓に登場することが多いようです。
カラスミは季節もので大量収穫ができず、高価で、出荷量もその年の気候によって左右され、養殖の量も少ないのが現状です。近年、台湾の水産大学で養殖ボラの稚魚にある種の刺激を与え、オスをメス化することに成功し、すでに商業化の段階に入っています。ボラの養殖は世界でも珍しく、台湾はその研究の最も進んでいる国ですが、その養殖ボラをすべてメス化すれば、カラスミ生産という付加価値が格段に高まり、養殖にも一段とはずみがつきます。現在、メス化の成功率は90%以上で技術は安定しています。この商業化が進めば、季節には関係なく安定した量産ができ、成り行きが注目されています。
私は、カラスミを買うなら、伍中行(ウー・ジョン・ハン)というお店をお薦めします。台北駅から歩いて15分くらいのところにある土産物屋さんですが、ここで買うのが安いと思います。ここでは、1つずつ重さを量って、売ってくれます。価格は、100gあたり450NTD(4.5NTD/g、1NTD=3.7円換算で1gあたり17円)です。また、多少のネゴは可能です。(端数を切ってくれる程度ですが)価格としては、空港で買う場合の2/3の価格で買うことができます。
ちなみに空港の免税店では150gのカラスミが1,000NTD(6.7NTD/g、1NTD=3.7円換算で1gあたり25円)もします。伍中行の1.5倍の値段です。(高すぎる!)
日本でもカラスミは売られていますが、三大珍味と言われているためか、非常に高価です。日本のある店では、100gあたり5,000円で売られているようです。台湾の空港で買う価格の2倍です!!伍中行の価格の3倍です!!!とても庶民には食べられませんね〜。
ちなみに、伍中行の店の人に選ぶ時のポイントを聞いてみましたが、「大きいものが良い」と言っていました。色は、黄色っぽいものから、少し茶色がかったものまであって、色も関係ありそうなのですが、店の人は、「天然ものだから、色は色々!形も色々!関係ない!大きくて重い方が良い!」としか教えてくれません。色とか、形とか、関係ないみたいです。一応、常温で1週間、冷蔵庫で1ヶ月、冷凍庫で半年は保存できるそうです。(冷凍すると、水分が抜けるので、風味や旨みが抜けてしまいます。)台湾に行ったら、絶対にカラスミを買って帰るべきだと思います。日本では、高くて買えないものの一つですから。
◎台湾地下鉄事情(2002年4月18日)
台北市内は、地下鉄が発達しています。ただし、台湾の人は、「台湾には地下鉄はありません」と言います。これは、MRT(Mass Rapid Transitの略)と呼ばれている交通機関で、いわゆるモノレールだと思います。このMRTは、台北駅付近では地下を走っていますので、地下鉄だと思うのですが、台湾の人は、「地下鉄ではない」と言います。まあ、台北駅を離れると、どのMRTも地上(高架の上)を走りますので、あまり地下という意識がないのかもしれませんが。
このMRTは、いろいろな特徴があります。例えば切符の販売機は、@コインしか使えない、A料金ボタンを押してからコインを投入しないといけない、B複数枚を同時に買うことができない(最近(2002年1月頃には)、複数枚買える機能がついた販売機が登場しました。)、などです。
MRTの改札口は、遊園地などの入り口によくある、バーを体か手で押して入るタイプです。この時、チケットを入れるのですが、入れる向きが決まっています。チケットをよく見て入れないと、改札を通ることができません。非常に不便なシステムです。
車両も変わっています。ドイツ製のようですが、イスはプラスチック製で硬いのです。座り心地は最悪です。そのイスの配置も不思議な形です。座れる人数が多くなるように考えているのかもしれませんが、非常に座りにくい配置になっています。
また、網棚はありません。荷物を持っていても、置くところがありませんので、不便です。まあ、吊り広告がないので、日本の電車と比べると落ち着いた感じがするかもしれませんが、なんだか殺風景で不思議な感じがする車内です。ちなみに吊り広告はありませんが、広告はあります。窓と天井の間のスペースに広告が貼ってあります。
ちなみに初乗り運賃は20元(約80円)で、非常に便利な交通機関です。ただし、台風には弱いようです。設計が悪いのか、排水設備がないのか、台湾に台風が来ることを想定していないのか、2001年7月に台風では、MRTの台北駅が水没し、使用できない状態になってしまいました。この修理には2001年12月までかかりました。ここまで公共交通機関にダメージがあるというのは、問題だと思います。
◎台湾の労働事情(2002年4月18日)
台湾の労働者(主に工場などの肉体労働者)の労働事情は、かなり日本とは異なっています。ある工場を訪問した時のことです。午前10時頃、訪問し、打合せをしていたら12時半頃になってしまいました。打合せが終わって、工場を見ると、工場内は電気が消されていて、労働者は、それぞれ好きなところで昼寝をしていました。昼寝は別としても、台湾の工場では、昼休み中は、電気を消すところが多いようです。
別の会社(機械販売業)では、昼休み中は、女性従業員が自分の机で昼寝をしていました。それ以外の会社でも昼12時前(11時30分過ぎ)〜午後1時過ぎ(1時30分頃)までは、電話をしても誰も出ない、ということがありました。台湾の人は、昼休みは、全く仕事をしないというスタイルのようです。
また、ある工場では、4時50分頃、打合せが終わりました。守衛さんのところに挨拶をして、車に乗り込もうとしたら、守衛さんが「5時になるから、早く出た方が良いよ!」と言ってくるではありませんか。何のことか、と思っていたら、すごいことが起きました!
5時になり、終業のチャイムが鳴った瞬間、100人近い労働者が、門の方向に一斉に走って来たのです。チャイムが鳴った瞬間ですよ!
守衛さんのところにタイムカードが置いてあって、終業になった瞬間、仕事を止めて、タイムカードを押しに来たのです。これには驚きました!こんなに工場に人がいたのかってくらい、一斉に走ってくるのですから。何とか車を出して、事なきを得ましたが、少し遅れていたら、車は動けなくなっていたでしょう。
しかし、台湾の人の労働事情というのは、日本とは大分、異なるようです。昼寝もそうだし、終業に対する態度もそうです。終業のチャイムが鳴った瞬間に帰ることができるということは、5時前には、帰る準備をしていなければなりません。日本の企業で、そんなことは許されないでしょう。
台湾の企業と付き合う場合、こういう事情も考慮した上で付き合いをしていかないと、大きな失敗をしてしまうかもしれません。
◎トレーをもって、うろうろ(2002年4月18日)
台北市内にできたショッピングセンターに行きました。そこの地下1階は、レストランが集まっていて、台湾各地の料理や、和食など、さまざまな料理を食べることができます。そこでは、店ごとにイス、テーブルを準備するのではなく、全体で共通のイス、テーブルを使用するスタイルでした。
こういうところでは、席を取ることが重要です。日本では、まず席を確保して、それから食事を買いに行く人がほとんどではないでしょうか。ところが、台湾の人は、そうではないようです。
食べるものを先に買ってしまって、その後、席を探している人が非常に多い!トレーを持ってうろうろしている人が非常に多い!なんだか、可哀想な気がしてしまいます。麺を買った人なんか、のびちゃうんじゃないか、って気もするし。
台北市に大規模ショッピングセンターができたばかりなので、こういう食事スタイルを経験したことがない人がほとんどなのではないか、と思います。今までは、小規模の町の食堂で食事をする時には、席を探すということがないので、席がない、という事実が分からないのでしょう。そういう点では、何ヶ月かすれば、きっとトレーを持ってうろうろしている台湾の人を見ることもなくなってしまうのかもしれませんが。
台湾の人の生活環境も食事スタイルも、まだまだこれからドンドン変わっていくのかもしれません。あんまり日本と変わらないようになってしまうと、面白みがなくなってしまうので、嫌なんだけど・・・
◎台湾コーヒー事情(2002年4月18日)
台北の人は、コーヒー好きなようです。町を歩いていると、ドトールコーヒー、Dante Coffee、LATTE COFFEE、コーヒー館(COFFEE KAN)、I S Coffee、真鍋(珈琲館)など、様々なコーヒーショップが目に入ってきます。
またコーヒーの種類も石焼、竹焼、炭焼、アメリカン、モカ、エスプレッソ、カフェラテ、ブルーマウンテン(藍山)、キリマンジャロ、ジャマイカなど、ありとあらゆる種類のコーヒーがあります。
しかし、これらのコーヒーショップは、田舎にはありません。台北市、高雄市などには多くのコーヒーショップがありますが、台北駅から電車で30分くらいの町には、コーヒーショップがありませんでした。地域性がかなりあるようです。
また、台湾のアイスコーヒーのほとんどには、ガムシロップが入っています。これは、台湾流なのかもしれませんが、あまり関心しません。ドトールコーヒーは、日本でアイスコーヒーを頼めば、ガムシロップは別になっているのですが、台湾の店では、アイスコーヒーにガムシロップがあらかじめ入っているのです。チェーン店なら、日本と同じ味にしてくれれば良いのに、と思うのですが。
◎台湾バス事情(2002年1月22日)
台北市内には、中華路というところにバス停がたくさんあります。メインストリートなので、かなりの台数の路線バスが、その通りを通るのだと思います。また、台北駅前(新光三越の前)にもたくさんのバス停があります。
バス停には、それぞれのバスの系統番号、時刻表、路線が書いてあり、当然、その前で待っていれば路線バスに乗れるはずです。ところが台湾では、日本と違って気を抜くとバスに乗れなくなってしまうのです。
交通事情のせいもあるでしょうが、時間どおりに来ないことは、良くあることです。しかし、バスの本数が減ってしまうのは、不思議なものです。バスの到着時刻の15分くらい前にバス停に着いた時に、15分経っても20分経っても乗るべきバスが来ないことがあります。さらに30分くらい経って、次のバスの時刻に定刻どおりにバスがやってきたりするのです。どう考えてもおかしいでしょう。2台続けて来るのであれば納得もできますが、バスが1台、足りなくなったとしか考えられないような事態が平気で起こります。
また、例え時間どおりであっても油断できません。何しろ、バス停の前にバスが止まるとは限らないのです。バス停のかなり手前であったり、ずいぶんと先であったり、まさに運転手の気まぐれとしか思えないような止まり方をするのです。
だからバスを待つ人たちは、必死です。みんなバスが来る方向だけを睨みつけて、乗るバスが来るのを待っています。バスが来る方向からバス停に向かって歩いていくと、一種、恐怖を覚えます。夕方などの帰宅時刻にでもなると、20〜30人の人間が車道に身を乗り出して、一斉に睨んでくるのですから。初めて、そのような道路を歩いた時は驚きでした。何があるのかと思って、振り返ったほどです。しかし、バスが来るまでは何もないのです。
バスが来ると、みんな自分の乗るバスであるかを確認し、どこに止まるかを見極めます。バスが止まったら、みんな走っていって、バスに乗り込みます。たまたまバスの止まったところから遠い人などは、バスに乗るために本気で走らなければなりません。置いていかれたら、いつ、次のバスが来るかが分からないのですから。
バスが止まっても安心できません。どちらから乗るかが分からないのです。降り口は前です。これは決まっています。下りる時にお金を払うので、前からバスを降ります。ところが、バスに乗るのは後ろとは限らないのです。後ろ扉が開いて、後ろから乗り込む時もあれば、前の扉だけが開いて、降りる人が終ってから乗り込む場合もあります。前と後ろの扉が開いたら、後ろからも前からも乗り込みます。1台のバスが、バス停ごとに後ろ扉だけが開いたり、前と後ろの両方が開いたり、これも運転手の気まぐれのようです。
さらにバスに乗ってからも命がけです。何しろ、路線バスであっても普通の車やタクシーと同じように飛ばします。しかも急ブレーキ、急ハンドルは当たり前。日本のバスのように、急ブレーキをするかもしれないから吊革につかまったほうが安全ですっていう問題ではないのです。吊革につかまっていても立っていられないくらい危ないのです。だから、ほとんどの人は吊革が吊ってある金属製の棒や、バスの中に立っている金属製の柱にしっかりとしがみついています。
しかも人が乗り込んだと同時に動き出したり、扉を閉めるよりも先に動き出したりしますので、最後にバスに乗り込む時は、非常に危険です。まるでジェットコースターに乗っているようです。ただし危険さは、ジェットコースターの比ではありませんが。
できれば、もっと安全なバスを運行して欲しいと思います。20台湾ドルくらいで、かなりの距離を移動することができるし、バス専用レーンがある道路もあり、庶民の足としては便利な存在のようです。ただし言葉が通じない外国人や旅行者には乗るのが難しいと思います。行き先、降りる場所、経由地などの案内がないバスがほとんどですので。私も、一人ではとても利用できない代物です。
◎鼎泰豊2(ディン・タイ・フォン)(2002年1月14日)
昨日、いったばかりであったが、商社の人に連れられて鼎泰豊に来ることになった。まあ、台湾人ガイドがいる方が便利かもしれません。とりあえず、地元の台湾人に聞いた情報をまとめます。
ここは小龍包が有名だとのことですが、実は他にも鶏肉スープや海老チャーハンなども有名だとのことでした。鶏肉スープは本当に美味しかった。あっさりした味だけど、鶏肉のうまみが詰まったスープでした。ちなみに鶏肉もゴロッと入っていて、美味しかった。海老チャーハンもあっさりした味で、美味でした。
昨日来た時は昼間だったので、誰も飲んでいなかったけど、ちゃんとビールもありました。点心をつまみながらビールを飲むのは最高です。ピーナッツなどのつまみもありました。ちなみに台湾でピーナッツを頼むと、まず間違いなく薄皮がついています。薄皮がついた状態で炒めてあるのでしょうか、その上に塩が振ってあります。これは、どの店でも同じです。なぜ、薄皮がついているのか、日本ではついていないのか、これは今後、調べたいと思います。
こうしてみると、昨日の時点では鼎泰豊は、点心の店みたいなイメージでしたが、実際は、ごく普通の料理屋さんなんですね。そういえば排骨飯などのご飯ものや、餃子、小龍包、焼売などの点心、スープ、一品料理などがある普通のお店なんですね。すっかり点心専門店かと勘違いしてしまいましたが、そうではなかったようです。そういえば青菜の炒め物は、そんなに美味しくなかった。
台湾の商社の人の説明では、5〜6年前は、そんなに有名ではなかったと言っていました。何で、こんなに行列ができるほど、有名になったのでしょうか。不思議な気がします。PR上手だったのでしょうか。それともイメージ戦略だったのでしょうか。今では、日本の新宿、横浜、熊本、名古屋、京都などにも支店を持つ店に成長しているようです。大成功ですね。秘訣がしりたいものです。
◎台湾の葬儀(2002年1月13日)
台湾の葬儀にはじめて参加しました。会社でつきあいのある台湾の会社の会長さんが亡くなられたとのことで、会社の代表として葬儀に出席する機会をいただきました。日本の葬儀とはかなり違うようですが、何分、誰も台湾の葬儀に出席したことがない。だから台湾の葬儀のルールがよく分からない。そんな状態で葬儀に出席して、とりあえず、分かった(と思われる)ことをまとめます。
まず、日本では亡くなったあと、すぐに通夜、葬儀となりますが、台湾では、1ヶ月程度、喪に服する期間があるようです。今回も12月になくなられて、葬儀は1月でした。その間は、葬儀場に遺体を安置しておき、いつでもお参りに来れるようになっているそうです。
葬儀は、台北市立第二殯儀館というところで行われました。日本の祭事場のようですが、趣が大分異なります。日本では、外観は会館って感じで、あまり葬式っぽくない建物が多いように思いますが、台湾では、いかにも葬式って感じをかもし出しています。ここに5〜6棟の独立した葬儀場があり、葬儀は、その中で行われました。葬儀場といっても、日本の催事場の焼香をする場所をイメージしてはいけません。日本の焼香する場所は、会議室くらいのスペースで正面に遺体が安置されていて、両側に親族が席に着いているといった感じだと思います。あくまでも1部屋という感じですね。
台湾の葬儀場は、体育館くらいの大きさで、出席したところは200人分くらいの席がありました。もちろん正面には大きな遺影が飾られていて、周りは、花や花輪取り囲まれていました。ただし、親族は、その両側に立って並んでいて、儀式の間中、弔問客にあいさつを繰り返すのでした。また楽団がいて、音楽を演奏しているようでした。(見ていないので本当にいたのか、何人なのかは分かりません。)トランペットとか太鼓とか、少なくとも3−5人は必要だと思います。ただ、音程がずれる時があったので、少なくともテープではないと思います。
葬儀は8時〜10時の2時間でした。一軒当たり、2時間というのが、標準的な長さのようです。はじめの1時間は親族の儀式の時間のようでした。会社宛に来た案内状は、9時からと書かれていましたのですが、私は30分ほど早く着いてしまったのです。
親族の儀式は、1人ずつであったり、数人であったり、決まりごとがいろいろあるようでした。なお、親族の男性はハチマキ(幅10cmくらいある太くて白くて、長いもの)を締めて、女性は紙製の羽織を羽織っていました。何の意味があるのかは、分かりません。
会社関係は、付き合いの深い順に台湾側、日本側と呼ばれていきました。呼ばれると、焼香するところまで出て行きます。しかし会社関係の場合は、焼香はしません。(友人、知人はありますが)遺影に礼をすると、線香を渡されます。これをもって遺影に再度、礼をします。次に大きな(直径45〜60cmくらいの)花輪を渡されるので、これを高く掲げ、一礼します。その次に酒杯を渡されますので、同じく高く掲げ、一礼します。その後、遺影に3度、礼をします。最後に前に立っている親族に礼をして終了です。
この間、司会が進行してくれ、何をするのか指示をしてくれるので、はじめてでも問題ありませんでした。ちなみに台湾語が分からなくて心配だったのですが、日本の会社の時には、日本語で司会をしてくれました。なかなか優れたサービスです。
会社関係の後は、友人、知人の番らしかったのですが、こちらは日本の通夜と全く同じでした。2列に並んで、順番に前に出て、焼香をします。焼香も護摩を3回くべるというのも全く同じでした。
これが終ると、親族だけで埋葬に行くようです。葬儀場の裏山は全て墓地らしいです。しかも台湾では、現在も土葬らしいです。火葬をすることもできるけど、一般的には土葬らしいです。どうやら宗教上の理由のようです。
葬儀の時の準備は、下記の通りです。
@服装
告別式の時、必ず黒いスーツと黒いネクタイを着るとは限らず、鮮やかな服装でなければ、何でもいいみたいです。ジーンズで参加している人もいるし、ネクタイもしていない人も多くいました。もちろんスーツ、ネクタイで問題ありません。
A香典
金を入れる袋は白い袋です。一般的に普通の白い袋です。普通に売っている。日本の香典袋でも良いと思います。香典を渡すと、受付がその場で金額を確認し、領収書を渡してくれます。
B香典の相場
普通の付き合いの場合は1000台湾ドル。会社と会社の付き合いの場合はせいぜい3000〜5000台湾ドル。いくら親しい友人とはいえ、5000台湾ドル以上の金額を出す会社や人は殆どいないという。
高齢でなくなった人(80歳以上)に対しては、偶数の金額で相手に渡す。これは、高齢でなくなった場合は、慶事として考えるため。80歳以下の人には、奇数で渡す。
会社の付き合いであれば、花環を提供することもある。通常は、告別式の日に直接行って、香典を渡し、葬儀に参列し、冥福を祈る。
◎台湾人の冬(2002年1月13日)
1月12日に台北に来ました。インターネットの天気予報によると最低気温15℃、最高気温25℃とのことでした。この気温は、日本(東京)では5月下旬〜6月頃の気温であり、暖かいのであろうと思っていました。
台湾に着いてみて、どうだろう。はっきり言って、暖かい。Tシャツで過ごしても問題ないくらい暖かい。それなのに、である。
町を歩いている台湾人は、みんな長袖シャツを着ているのだ!しかもトレーナー、ジャンパーやセーターなどを着込んでいるのです!人によってはコートを着ている人もいるのです!台湾人がおかしいのか?私がおかしいのか?そんなことを考えながら実際に町を歩いてみて、やっぱり暑い!おかしいのは台湾人の方だ!絶対に台湾人は、おかしい!
もっとも、街中をTシャツ1枚で歩いている人は、全くいないわけではない。ごくまれに見かける。だいたい高校生とか中学生くらいの若者だ。ほとんどの人は、ここぞとばかりに厚着をしている。大人がTシャツ1枚で町を歩くなんて常識はずれだ、と言わんばかりである。
これには、きっと訳があるに違いない。たぶん、冬だと思い込みたいのだろう。だから寒くなくても厚着をして、冬だと意識しようとしているのではないだろうか。
台湾では、旧暦(太陰暦)がまかり通っている。台湾の正月は、旧暦の正月だ。ちなみに2002年は2月12日が元旦にあたるらしい。旧暦で正月というのは、春を意味している。すなわち、正月前(年末)は、冬でなくてはならないのだ。冬だからこそ、正月(春)が待ち遠しいし、楽しいし、喜びも大きくなるというものだ。
太陽暦の1月は、太陰暦(台湾)では冬(年末)だ。だから、無理をしてでも厚着をして、冬ということを意識しようとしているのではないだろうか。
そう考えてみると、なんとなく納得できそうである。台湾の人にとっては、今は冬でなくてはならないのだ。そうでないと正月休みを楽しみにすることができなくなってしまうのだ。いつも暑いままでは、正月の気分に浸ることができないのだ。
きっと、地球の温暖化も原因の1つになっているのではないだろうか。昔は、台湾の1月はもう少し寒かったから、厚着をしても何も変ではなかったのだろう。地球の温暖化によって、気温が1−2℃上がってしまったため、気温の割に厚着のように見えるのではないだろうか。
まあ、そう考えると、仕方がないことなのかもしれない。寒いから厚着なのではなくて、季節行事としての厚着なのだから。
しかし、である。バスに乗れば、クーラーがついている!コーヒーショップに入れば、クーラーがついている!タクシーに乗れば、クーラーがついている!逆に、Tシャツ1枚だと、寒いくらいである。厚着するなら、クーラーはいらないだろ!なんて無駄なんだ!!
しかも、宿泊しているホテルは、クーラーをつけないから、部屋がものすごく暑いし!!このホテルは、一括の空調システムで、当然、暖房はない。この時期は、冷房を使用しないで、送風のみ、なのだそうだ。おかげで湿った暖かい空気が部屋に充満している。汗だらだらだよ。なんとかしてくれよ!この国は、一体、どうなっているんだ!?
◎鼎泰豊(ディン・タイ・フォン)(2002年1月13日)
ディン・タイ・フォンという有名な点心のお店に行った。台湾の人に何度か連れられて来たことがあるのだが、1度も食べたことがなかった。なぜなら、いつも人がいっぱいで並んでいるからだ。入り口が狭いのだが、外まで順番待ちの人があふれているから、すぐに分かる。いつ行っても1時間待ちとかなので、結局、他の店に行くことになるのだった。
今日は時間があったので、何としてもこの店で食事をしようと決めていた。店に着くと、やっぱり人が一杯だった。いつもの光景だ。予約をすると、1時間待ちだと言われた。今日は、我慢をすることにして、予約をした。
小龍包が有名だとのことだったのですが、小龍包(170元=660円くらい)はいまいちでした。スープがタプタプではあったものの、味がいまいち。特に美味しいって訳ではありませんでした。でも、蟹肉小龍包が絶品!!超、美味しかった!!!蟹のエキスがたっぷりつまったスープがタプタプで、最高!ちなみに値段も最も高かった!(290元=1130円くらい)ほかに野菜餃子(これも美味しかった:160元=620円くらい)と海老餃子(ふつうかな?:190元=740円くらい)を食べました。
点心は、すべて10個ずつなので4種類で40個。2人で食べるには多いらしく、店員が「多いので、減らした方がいい」って何度もうるさく言ってきたけど、「大丈夫だからもって来い!」って言って、注文しました。結局、2人で、40個!何の問題もなく食べきりました。美味しかった!!!
これだけ食べて、満腹!ちなみに合計で810元!この時、レートが悪くて1元=3.9円くらいだった。(3ヶ月前だったら、1元=3.7円くらいだったのに)それでも810元ってのは、3,160円くらい。2人で満腹になって、美味しいものを食べて、3,200円とは安い!台湾はいい国だ!(ちなみに新宿高島屋にもあるんだけど、いくらくらいするんだろう?相当、高いのかな?)
◎台湾のテレビ事情(2001年8月11日)
台湾では、ケーブル網が敷かれていて、チャンネル数が非常に多いです。100チャンネル近くあるようです。しかも日本のNHK、BS1、BS2も見ることができ、非常に便利です。映画や、音楽の専用チャンネルも複数あり、台湾語が分からなくても、テレビを楽しむことができます。
いろいろな番組がある中で、アニメも結構、多く放送されています。5−6チャンネルで同時にアニメを放送していますので、アニメファンにはたまらないことでしょう。しかも日本でやっていたものが、非常に多いです。サザエさん、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、ルパン3世など、数え上げたらきりがありません。最新のアニメ以外は、ほとんど全てが放送されているようです。しかも登場人物は、みんな台湾語を喋っています!いつの間に台湾語を覚えたんだ?ただ、比較的新しいアニメでは、日本語を喋っているようでした。
その台湾のテレビ放送ですが、いくつかの問題があるように感じました。まず、性描写や暴力シーンの放映には、厳重な規制があるようです。日本の映画館で、何の問題もなく上映されているようなシーンであっても、カットされていて、一瞬、意味が分からなくなったりすることが多々ありました。チャンネルを変えていて、たまたま「らんま1/2」というアニメの1シーンを見たときは、ビックリしました。なんと、主人公の女性の乳首にボカシが入っていました。たかがアニメでもそこまでの規制をするとは、驚きです。そんな労力は、もっと別のことに使えばいいと思うのですが。
しかし、台湾のテレビ放送を見ていて一番驚いたのは、そんなことではありません。性描写や暴力シーンの規制など、国によって、違っていて当たり前です。日本でも、つい最近までは結構、規制が厳しかったのですから。
そんなことよりも、台湾のテレビ放送で一番、驚いたのは、コマーシャルの入れ方です。台湾では、映画のストーリーやシーンに関係なく、突然、コマーシャルになってしまうのです。あるアニメでは、番組が始まって、たったの5分で、主人公がセリフを言い終わった瞬間に、何の脈絡もなく、コマーシャルになってしまいました。
どのチャンネルでも、どんな映画、アニメを見ていても、同じことが起きますから、これはテレビ会社の担当者の問題ではなく、一般的なことのようです。シーンが続いていても時間になったらコマーシャルを入れる、というビジネスライクな感覚なのか、番組を好きではないのか、とにかく、この点だけは、何度遭遇しても、ビックリします。もう少し、視聴者のことを考えないと、いけないと思いますが・・・(まあ、日本のテレビ局にも似たような問題があるから、あまり台湾の文句ばかりも言えませんが)しかも、コマーシャルが異常に長いんですよね。困ったものです。
◎台湾人は慌てもの?!(2001年8月11日)
台湾の人は、とてもあせっているようです。いろいろな場面で、そういう台湾人を見かけますから、たまたま、ということではなくて、台湾の人は慌てものだということなのでしょう。
台湾に行くためには、飛行機に乗ります。搭乗手続きが始まると、台湾行きの飛行機では、ものすごい行列ができます。まだ、時間もあるのに、みんな、われ先に乗り込もうとするのです。なぜ、あんなにあわてるのでしょうか。
そして飛行機が台湾に着いたら、また、すごいのです。着陸してから、飛行機は地上を走行して、指定の場所まで移動します。普通は、飛行機が止まってから、降りる準備をします。ところが台湾人は、飛行機が着陸したら、シートベルトを外し、荷物を降ろし始めます。これが一人、二人という人数ではないのです。一斉に、何箇所かで同時に始まるのです。飛行機が止まったら、もう大変です。ドアが開いていないのに、みんな立ち上がり、われ先にと出口に向かうのです。怖い感じがします。
エレベーターに乗っていると、結構、面白い場面を見ることができます。まず、台湾の人は、降りる人がいても構わずに乗ってきます。たくさん人が乗ってきて、出る時にぶつかりそうになることなどは、日常茶飯事です。また、エレベーターが上に行くのか、下に行くのか、確認をしないで乗り込む人が多いようです。乗ってから、方向が違って、文句を言っている人が結構、います。また、目的の階に着いたか、確認をしないで降りようともします。ある時など、13階から1階に行こうとした女性が、途中、4回ほど他の階に止まったのですが、毎回、降りようとするのです。ちなみに、どの階でも、降りようとする前に、人が乗り込んできますけど。
道路では、非常に危険です。信号が赤になっても、車やバイクは交差点の中に突っ込んできますし、その一方では、青になる前に、車やバイクが交差点の中に突っ込んでいくのです。これで、よく事故がおきないものです。何をそんなにあせっているのか、よく分かりませんが、台湾の人は慌てものって感じです。
◎台湾の車事情(2001年8月11日)
車に乗っていても同じなのです。普通に1つの車線を走っていればいいのに、少しの隙間があれば、車線を変更し、少しでも先に進もうとします。これはタクシーだけでなく、ほとんどの車がそんな動きをしています。どの車もウインカーを出さずに、右に左に、車線を無視して走ります。さらに、その車の間をバイクが走り抜けていきます。普通の日本人は、台湾で車を運転することなどできないでしょう。何しろ、まっすぐ走っている車なんていないのですから。前だけでなく、右も左も、後ろにも注意をしていないと、すぐに事故を起こしてしまいます。
日本の常識では考えられないことは、こればかりではありません。車は、右折は信号を無視してもいいようなのです。(台湾では、車は右側通行ですので、右折は、日本での左折と同じことです)本当にいいのか、悪いのか、分かりませんが、バイクも車も、正面の信号が赤のままでも右折をします。だから台湾の町を歩いていて横断歩道を渡る時、目の前の歩行者用信号が青だからといって、前だけを見て横断歩道を渡ろうとすると、確実に危険な目に遭います。
もともと台湾の人は、信号に対する考え方は非常にルーズなようです。日本でも、信号が黄色から赤になるタイミングで交差点に進入する車はありますが、台湾はもっとひどいです。信号が赤になっても、平気で車やバイクは交差点の中に突っ込んできますし、その一方では、青になる前に、車やバイクが交差点の中に突っ込んでいくのです。よく、あれで事故がおきないものです。台湾では、交差点は最も危険な場所なのです。
◎歩行者用信号の話(2001年8月11日)
台湾の歩行者用の信号は、赤、青の単純な表示ではなく、人の形で表示されています。すなわち赤信号では、赤いランプで人が立っている形を作っています。青信号の場合は、もっと凝っています。青いランプで人が歩いている形を示すのではなく、実際に青いランプの人型が歩いているのです。しかも青信号の時間を秒数で表示していて、非常に親切です。
しかし、この青信号が面白いのです。何しろ、歩いているのは、ほんの数秒です。すぐに走り出します。これは、台湾の事情を考えると非常に興味深いです。横断歩道を渡っていても、右折をする車や左折をする車が通りますので、キョロキョロしながらでないと安心して歩けません。だから、横断歩道を渡る際も、走っている人が多いのです。そんな事情をあらわしている青信号は、非常に台湾ぽくて面白いです。
しかも、青の時間が残り10秒くらいになると、すごいことが起きます。青信号の人型は、それまでも走っていたのですが、残り10秒くらいになると、ものすごい勢いで走り出すのです。陸上競技をやっているのかってくらい、真剣に走るのです。これが、いつ見ても笑えるのです。実際、それくらい真剣に走らないと、車に轢かれちゃいますけどね。
◎台湾の割り箸事情(2001年8月11日)
台湾でも食事をする時は箸をつかいます。韓国などと違って、日本と同じように箸を使って料理を取るし、食事もします。しかし料理屋さんや、コンビニで出される箸の事情が日本とは異なるのです。日本では割り箸と言えば、木製です。ここで言っているのは、庶民的な食事をするところ(立ち食いそばとか、ラーメン屋とか)の話です。こういう店では、木以外の箸は見たことがないです。
ところが台湾では、箸は竹製なんです。割り箸も竹製なんです。何で竹にこだわるのか、全く理由がわからないのですが、とにかく竹製の箸なんです。これは、入り口に扉がある普通のお店でも、扉がない庶民的なお店でも同じです。
もちろん店によって、割り箸であったり、もともと分かれている2本の箸であったりするのですが、その全てが竹製なんです。だから食事しながらでもササクレがでたり、結構、食べづらいんです。竹って、箸には向かないと思うんですけどね−。何で、箸が竹製なんでしょうか。
◎六合夜市(高雄市)(2001年8月1日)
ここは昼間は普通の道路なのだが、夕方から車は通行止めになり、屋台が立ち並ぶのである。当然、道路の両脇には普通の店が立ち並んでいる。その前に屋台が建ち並ぶのである。しかも六合夜市の場合は、道路の真ん中が、なんとバイク置き場になるのである。つまり道路の外側から順に、屋根のある店、通路、屋台、通路(車道だったところ)、バイク置き場、通路(車道だったところ)、屋台、通路、屋根のある店という具合である。
だからひしめいている屋台の間を大勢の人々が歩いているのに、さらに人ごみをかき分けながらバイクが通るのだ。しかも、時には、車も通るのだ。(これは、多分、屋台をやっている人たちの車だと思われるのだが・・・)非常にゴミゴミとした、雑然とした感じの市である。
屋台はと言うと、様々な土地の食べ物屋、果物屋、土産物屋などが多いため、食事をするところ、という印象である。結構、地元の人たちが夕食を食べにくる、いわゆる庶民的な市のようであった。
まあ、金曜日、土曜日、日曜日となると、観光客が増えるせいか、平日にはないような土産物屋や、ゲームの屋台などが増え、より一層、雑然とした感じになる。賑やかでいいんだけどね。
◎日本では、車は歩行者を待つが、台湾では歩行者が車を待つ!?(2001年7月31日)
信号が青の時、日本では歩行者が横断歩道を渡りきってから、車が右左折をします。ところが台湾では車が強引に進んでくるので、命が惜しければ、歩行者が車に注意しながら横断歩道を渡らなければならないのです。だから、台湾で横断歩道を渡る人は、日本のようにのんびり歩いてなんかいないのです。信号が青であっても、みんな、走って横断歩道を渡るのです。
信号がないところなど、本当に命がけです。人が歩いていようが、いまいが、車はスピードを変えずに走ってくるので、信号がない道路など、みんな左右を確認してから、走って渡っています。台湾には信号がない道路というのが、結構あります。日本の街中は、交差点の全てに信号があって、車が走りづらいようになっています。ところが台湾では、交通量などを考えてのことだと思いますが、信号がない道路が多いように感じます。そのため、いろいろなところで走る台湾人を見ることができます。
まあ、台湾人は信号があっても、なくてもあまり関係ないかもしれませんが。何しろ、どこでも道路を渡っていますから。片側3車線もある大通りの真ん中(当然、横断歩道ではないところ)を走って渡っている人がいるかと思えば、4車線の道路を子供の手を引いて走っているお母さんもいます。そんなに急がなくてもいいような気もするのですが・・・
ここでは車だけのように書いてきましたが、本当は、オートバイも同じです。何しろ、オートバイが異常に多く走っている国なので、気をつけるのは車だけではなく、オートバイにも気をつけなくてはなりません。とにかく台湾についたら、歩きながらもキョロキョロしていないと、危険です。
◎歩行者用道路の幅が昼と夜で、全然違う!?(2001年7月31日)
台湾は、オートバイが非常に多い国です。もしかしたら、日本よりも多くの台数が走っているかもしれません。それも全て、バイクと呼ばれるタイプの小型のバイクです。その台数がものすごく多い。その影響か、台北市内の中心部では、昼と夜で歩行者用道路の幅が半分になるのです。
朝や夜は、歩行者用道路が広く感じるのですが、昼間は、歩行者用道路の半分をバイクが占めているので、道路幅が半分になってしまうのです。しかもいっぱいに駐車してあるにもかかわらず、さらにバイクを駐車しにくるため、人がいっぱい歩いている歩道の上を、エンジンをかけたバイクが走るという、滅茶苦茶な状態が展開されるのです。しかも、台湾人にとっては、ごく当たり前のことらしく、誰も文句を言う人がいません。ちょっと、おかしいんじゃないの?って気がするのですが、どうなんでしょうか。
ちなみに台湾では、バイクで2人乗りをしても大丈夫なようです。台湾ではカップルや、女性同士、男性同士、親子、夫婦など、いろいろな2人乗りを見ることができます。親が子どもを前後に乗せた3人乗りというのは、結構、見ることができます。つい先日は、お母さんの後ろに子供が2人、さらに、お母さんの前に子供が2人、立っているという5人乗りを目撃しました。それで普通に走っているのですから、驚きです。台湾では、何でもありのようです。
◎台湾では街中でレースが見られる!?(2001年7月31日)
台湾では、バイクが非常に多く走っているのですが、バイクのためのルールというのが、いくつかあるようです。例えば、ある程度広い一般の道路や、大きな橋などには、車が通る道路の外側にバイク専用道路があったりします。また、広い道路では、車の停止線の前にバイク専用の停止場所があります。このため車に乗っていて、赤信号になって一番先頭で車を止めたりすると、大変なことが起きるのです。
はじめは自分の車しか止まっていなかったのに、あれよ、あれよ、という間にバイクが周りを囲んでいき、気が付くと、車の前後、左右、隙間なくバイクに囲まれているのです。台北市内の大通りでは、昼間の比較的バイクが少ない状態で、最低でも20台程度のバイクが現れます。朝や夕方の通勤、帰宅時間など、40〜50台のバイクに囲まれてしまうのです。まるで暴走族の集団走行に囲まれたような状況です。しかも台湾では、カラフルなマスクが流行っているらしく、半分くらいの人数が青や赤や、色とりどりの模様がついたマスクをしてバイクに乗っているのですから、本当に暴走族のようです。もちろん運転の様子は、完全な暴走族です。
そんな状況で、信号がひとたび青になれば、そのバイクの集団がレースさながらに一斉にスタートするのです。まるでバイクのレース場に紛れ込んでしまったかのようです。レース場と一つ違うのは、フライングするバイクがいることでしょう。それも、1台や2台ではないのですが・・・
ちなみに、バイクに限らず車でも、あまり運転マナーが良いとは言えません。どんなところでも、構わずにUターンするし、信号が赤になっても、青になる前でも交差点を通過するし、車線など気にしないで右に左に走りまわるし、日本では考えられないくらいの運転マナーです。というよりも、マナーという言葉は無いのでしょう。とてもじゃないけれど、台湾で車を運転する気にはなれません。命がいくつあっても足りないと思います。
◎台湾には台風休みがある!?(2001年7月31日)
なんと、台湾には「台風休み」なるものが存在するのです!2001年7月30日(月)に台湾に行った際、台風の影響で飛行機が3時間30分も遅れたのですが、その日、台湾は台風のため会社や、学校の全てがお休みになっていました。
台北に着くと、ごく普通の雨降りという状況で、風もなく、特に台風を感じさせる状況はありませんでした。そんな状態であっても、台湾では台風休みで仕事をしないのです。もちろん、タクシーをはじめ、飲食店やコンビニエンスストアなど、一般のサービス業は通常通りに営業をしていました。
台湾人に文句を言うと、政府からの指示だとのことですが、余計なお世話だという気もするのですが。まあ、台風にかこつけて仕事を休みたいというのは分かる気がするのですが、何も政府のせいにしなくてもいいのではないでしょうか。日本人からすると、うらやましいような、馬鹿らしいような、そんな感じです。
ちなみに、この時の台風(桃芝台風)は台湾東部の地域に大きな災害をもたらしました。花蓮県、台東県地方では土砂崩れが発生し、死者が100人を超える災害になりました。その点を考えると、台風休みというのも合理性がありそうですが、台北のように全く関係のない地域もあることですから、全国一律に休みを薦める、という台湾のやり方には疑問を感じます。こんなことでは、経済面で大陸(中国)に追い抜かれてしまうのは、そんなに遠い日ではないかもしれませんね。
◎台湾は、障害者にやさしくない!?(2001年7月31日)
台湾は、個人経営のお店が連なる商店街がたくさんあります。日本の商店街では、店先の歩道は、共同で舗装したり、レンガ敷きにしたり、と商店街で統一されているのが普通です。ところが、台湾では全く違うのです。
多分、店先の歩道というのは、各店の土地なのです。何しろ、どこの店でも歩道部分を含めて、2階以上の建物部分が建築されているのです。つまり1階部分だけ、建物の面積が少なくなっていて、客用にスペースを提供しているような形になっているのです。
この1階の店先部分は、通路として使用されていますが、例えば食べ物屋の店先はテーブルや椅子を出して、食事場所になっていますし、バイク屋の場合は修理場所になっています。もちろん一般の客の歩道としても使用されていますので、完全に通れなくなっていることはマレですが、日本の商店街の歩道とは明らかに異なっています。
そして、その歩道部分が各店の土地であるために、非常に歩きづらくなっているのです。何のためにそうしているのかは分かりませんが、店ごとに歩道部分の高さが違うのです。それも1cmや2cmというレベルではなく、20〜30cmも違うのです。あるところでは、あまりに高さが違うため、20cmくらいの角材が階段替りに置いてありました。ちなみに、階段があるところもあります。だから商店街を歩いていると、5mくらいおきに段を登ったり、降りたりをしなければなりません。とても疲れます。こんなところを車椅子の人が通れるはずがありません。つまり台湾では、足に障害がある人たちは街に出られないようになっているのです。
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